どーも!Nyaoです!資産運用会社でアナリストやってました!
7/27公開のオーストラリア消費者物価指数(22年4-6月期)。
その内容とポイント、今後の長期的な投資戦略について、
初心者にもわかるように簡単解説していきます!
これを知ってぜひご友人にドヤ顔で教えてあげてくださいね!
それでは参りましょう♪
【Nyaoのプロフィール】 ・資産運用会社、投資ファンドでアナリスト経験5年。FX歴12年。 ・証券アナリスト資格有。京都大学工学部卒。 ・"超わかりやすいファンダメンタルズ解説” を目指して2021年よりSNS配信開始。 →詳細:「【自己紹介】Nyaoって何者?投資ファンドで働いてたってほんと?」
下記2つのブログランキングに参加しています!
クリックで応援をよろしくお願いします!
まずは前提のおさらいから
消費者物価指数とは?
この指標の意味と見方についてはこちらから→消費者物価指数/CPI
※このブログでは専門用語にリンクをつけてその先で解説しているのでぜひご活用ください
今回なぜこの指標が特に注目されていたのか?
【あわせてチェック!】
・「直近のRBA会合(7/5)でのポイントは?」(今週の注目点②参照)
・「7/19公開のRBA議事要旨の注目ポイントは?」
7/27発表のオーストラリア消費者物価指数のポイントは?
以下、豪CPIのポイントを列挙していきます。
- 指標結果は共に予想値を下回る。
特に前期比ではインフレ加速度が弱まる形
→市場では豪ドル売りで反応
前期比:+1.8%(予想:+1.9%、前回:+2.1%)
前年同月比:+6.1%(予想:+6.2%、前回:+5.1%)
CPI上昇の主要因について個別に見ていくと・・
CPI上昇の主要因となった、住宅価格・燃料価格・耐久消費財価格の状況について個別に見ていきましょう。
以下、オーストラリア統計局(Australian Bureau of Statistics)の分析結果に加えて、
ややこしそうな内容には「→」以下にNyaoがかみ砕いた補足説明を入れてます。ご参考ください。
住宅価格の状況
- 新築住宅価格は、1999年6月期の調査開始以来、最大の年間上昇率を記録。
建築活動も活発で、それに伴う継続的な資材・労働力不足が物価上昇に寄与。
→みんな家めっちゃ欲しがるのに
(ウクライナとかコロナのせいで)家の建材が足りんし、人手も足りん状況。
足りてないから建材費も上がるし、人件費もあがる。
だから家の価格も上がってまう、って話。 - 今四半期は前四半期に比べ、新築住宅購入時の補助金が少なかったことも寄与。
→補助金ないから割引前の価格で買わざるを得ない。
つまり高い価格で家を買う。だから高い数値が出るって話。
住宅価格とセットで議論されやすい賃料(家賃)についても見ておきましょう。
- オーストラリアの都市の中でもシドニーとメルボルンの賃料は2四半期連続で上昇。
戸建てやタウンハウス、いずれの家賃も回復。
→この2都市はあんまり上がってなかったけどようやく回復してきた。 - シドニー、メルボルンに比べ、その他の首都圏の賃料は更に回復が早い。
22年6月期も力強い価格上昇を記録。歴史的に低い空室率を反映。
自動車用燃料価格の状況
- 自動車用燃料価格は8四半期連続で上昇。
ウクライナ関連の原油価格高騰+コロナ規制からの経済再開による世界的な需要強化で価格高騰に。
→ウクライナ問題で(露からの)エネルギー輸出量が減って原油が高く。(供給側の問題)
それに加えて、コロナ自粛から解放されて消費活動が活発に。(需要側の問題)
この2つが重なって(足りんくなって)燃料費がめっちゃ上がってる。
- 22′ 3/30から始まった燃料税の一時的な引き下げ(▲22セント/L)により、4月の燃料価格は一時的に下落。5-6月は再上昇。
耐久消費財(durable goods)の価格の状況
輸送費の高騰、供給制約、旺盛な需要により、耐久消費財(家具や自動車など)の価格が上昇
今後の長期的な投資戦略
以上の状況を鑑みるに、
オーストラリアでは予想は下回ったものの、依然高いインフレ率を維持しており、
RBAのタカ派姿勢は継続するものと予想する。
特に家計の新築住宅や耐久消費財の購入意欲の減衰が見えるなど、
個人消費に陰りがでる形でのインフレ減速。
これが見えるまでは豪ドル買い材料としてカウントしていく想定。
注意すべきはRBA利上げスタンスがタカ派の中でも少し弱気になる場合。
利上げ幅を狭めたり、最終的な中立金利見通しを下方修正したりなど。
こうしたケースに備えて、RBAメンバーの発言には常に注意しておきたい。
RBAの利上げ余白の限界が見えた段階で売り目線へ転換していくイメージは継続。
足元(22′ 7/25-週)のポジティブ材料/ネガティブ材料を加味した投資戦略はこちらから。
まとめ
はい!ということで本日の内容は以上です。
豪CPIのポイントと今後の長期的な投資戦略のイメージについて
ざっくりと簡単にご理解いただけたのではないでしょうか?
ということで、、
この記事をご覧になった方は
ぜひぜひお待ちしております(結局最後は宣伝かいっw)
ってなわけで、それではまたお会いしましょう♪
See You(‘ω’)
文責:Nyao
下記2つのブログランキングに参加しています!
クリックで応援をよろしくお願いします!
コメント