どーも!Nyaoです!
資産運用会社でアナリストやってました!
その結果と内容、抑えておくべきポイント、
このイベント前後でNyaoがどのようなトレードを行ったのか?
今後の長期的な投資戦略と合わせて
初心者にもわかるように簡単解説していきます!
これを知ってぜひご友人にドヤ顔で教えてあげてくださいね!
それでは参りましょう♪
【Nyaoのプロフィール】 ・資産運用会社、投資ファンドでアナリスト経験5年。FX歴12年。 ・証券アナリスト資格有。京都大学工学部卒。 ・"超わかりやすいファンダメンタルズ解説” を目指して2021年よりSNS配信開始。 →詳細:「【自己紹介】Nyaoって何者?投資ファンドで働いてたってほんと?」
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まずは前提のおさらいから
RBAとは?声明文とは?
※このブログでは専門用語にリンクをつけてその先で解説しているのでぜひご活用ください
前回でのRBA会合はどのような内容だったのか?
RBA声明文(22’7/5)大枠を掴むならこちらの記事(「今週の注目点②」参照)
RBA会合(22’7/5)での詳細な議論内容、豪経済の動向を把握するならこちらの記事
【あわせてチェック!】
「今回のRBA会合に向けたNyaoの投資戦略とは?」
22’8/2発表のRBA声明文のポイントは?
以下、RBA声明文のポイントを列挙していきます。
例によって(→)以下はNyaoの補足コメント。
政策金利について
インフレ動向について
- インフレ率を長期的に2-3%の範囲に戻すのが最優先
- しかし、世界経済の成長見通しは下方修正。
インフレ率上昇による家計負担増、世界各国の金融引き締め、ウクライナ問題、中国ロックダウン問題などが要因。 - インフレ率は1990年代初頭以来の高水準。インフレの要因は、特に国内要因は旺盛な需要、逼迫した労働市場、供給制約。今年の洪水も一部の物価に影響。
【あわせてチェック】 「豪CPI(22' 4-6期)の結果とその背景にある豪経済の動向について」
- インフレ率は今年後半にピークを迎え、その後2〜3%に向けて再び低下すると予想
→これも前回のRBA声明文で記載の内容。サプライズなし。 - 今後のCPI予想は22年:7.75%前後、23年:4%超、24年:3%前後。
豪経済、GDPの見通しについて
- 豪経済は今年も力強い成長を続け、その後成長ペースが鈍化すると予想。
- 雇用は力強く増加し、個人消費は底堅く、企業投資も上向きつつある。
国民所得も、貿易収支増(過去最高水準)により底上げ。 - 今後のGDP成長率予想は22年:3.25%、23-24年:1.75%
雇用動向について
- 労働市場は逼迫(主に需要側要因)。
6月の失業率は3.5%(50年ぶりの低水準)(下図参照) - 今後数ヶ月はさらなる失業率の低下が予想。
- その先には、経済成長の鈍化に伴う失業率の上昇も予想
- 今後の失業率は24年末に4%程度に。
- 逼迫した労働市場の中で企業が人材獲得競争が過激化し、賃金は上昇するだろう。
個人消費の動向について
- 住宅価格もここ数年の大幅な上昇を経て、一部の市場では下落傾向。
→これ、前回のRBA声明文でも書いてましたがNyao的には気にしてるポイント。
→この記事によるとSydney, Brisbane, Canberra, Hobart, Melbourneの不動産価格が下落。
豪全体で5月初めから2%近く下落したとのこと。価格帯は75万ドル。(22′ 8/2報道より)
原因は急速な利上げによる住宅ローン金利の急騰。
※Sydney, Melbourneについては豪CPI(22’4-6期)データ(下図)と整合的。
- 家計の貯蓄率はコロナ前よりも高い水準を維持。
→前回のRBA議事要旨発表時にブロック副総裁が言うてた話ですね。
前回声明文も同じ書きぶり。
今後の利上げ見通しについて
- ここ数ヶ月の利上げは、インフレ率を目標値に戻すために必要なものでした。
- RBAは、今後数ヶ月間、金融情勢の正常化に向けて更なる利上げを想定していますが、
あらかじめ設定された道筋にあるわけではありません。(but it is not on a pre-set path.) - 将来の利上げの規模とタイミングは、今後のインフレと労働市場に関するデータ次第。
→完全にFRBとかECBとかと言うてること一緒やないかい!!!
ということでこれが一番の豪ドル売り要因ですね。
【あわせてチェック!】
・「直近のFOMC(22'7/27)でのポイントは?」
・「直近のECB理事会(22'/21)でのポイントは?」
イベント前後のNyaoのトレード振り返り
22’8/1-週の豪ドルの投資戦略はこちらで解説済。
週初めから豪ドルをコツコツ拾っていくNyao。
このときはドル売り円売りどっちが来ても対応できるよう、
対ドルと対円の両方のポジションをロングしてました。
このツイートにも書いてますが、
ペロシ米下院議長の台湾訪問がまじで余計なネガティブサプライズ。
豪ドル円はこのリスクオフの波にやられて建値乙の瞬殺。
対ドルポジはドル売りで耐えてたけどリスクオフには弱い豪ドル・・・
【あわせてチェック!】
「豪ドルとリスクオン/オフの関係とは?覚えておきたい通貨の相関性!」
警戒しつつ、声明文発表前に対ドルポジも半分利確。
そして蓋をあけたら・・・(以下、再掲)
- RBAは、今後数ヶ月間、金融情勢の正常化に向けて更なる利上げを期待していますが、
あらかじめ設定された道筋にあるわけではありません。(but it is not on a pre-set path.) - 将来の利上げの規模とタイミングは、今後のインフレと労働市場に関するデータ次第。
これはあかんわ・・と慌てて豪ドル全利確。
「笑いながら」って書いてますが
このツイ打ってるときの顔は
全然笑ってなかったそうです。(カミさん談)
今後の中長期的な投資戦略
以上の内容を整理して、今週の戦略を整理していきたいと思います。
まさしくこの動画で警戒していたケースに該当し、
RBA姿勢の変化(「ガンガン利上げするぜぇええ!」からの「ちょっと落ち着こうやないか」的変化)を受けて買い根拠の根底が崩れる展開に。
但し、インフレは22年後半までは継続するので利上げ自体の方針は変わらないかと。
(ちょうど今週のドル円戦略と同じ展開ですね。)
ただし、突発的に浮上したペロシ米下院議長の台湾訪問は超絶リスクオフ・・
嵐が過ぎるまで豪ドルロング待とうかなと思ってます。
あと少し気になってるのは一部の都市で住宅価格が下がってきてる話。
(前回のRBA声明文でも書いてたけどね・・)
ということで、
Good Byeペロシとドル売り展開見据えて、
今後も中長期では豪ドルはロング目線を継続。
(足元は一旦Stayですね。)
引き続きRBAメンバーの発言には要注意。
個人消費、住宅価格、雇用市場の逼迫あたりの条件が崩れ始めたら警戒開始。
「中立金利の下方修正」とか「利上げおなか一杯」とかRBAが言い出したら即逃げして売り目線のイメージです。
まとめ
はい!ということで本日の内容は以上です。
豪RBA声明文のポイントと今後の中長期的な投資戦略のイメージについて
ざっくりと簡単にご理解いただけたのではないでしょうか?
ということで、、
この記事をご覧になった方は
ぜひぜひお待ちしております(結局最後は宣伝かいっw)
ってなわけで、それではまたお会いしましょう♪
See You(‘ω’)
文責:Nyao
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