どーも!Nyaoです!
資産運用会社でアナリストやってました!
今回は8/10発表の米消費者物価指数(CPI)のポイントについて
初心者にもわかるように簡単解説していきます!
これを知ってぜひご友人にドヤ顔で教えてあげてくださいね!
それでは参りましょう♪
【Nyaoのプロフィール】 ・資産運用会社、投資ファンドでアナリスト経験5年。FX歴12年。 ・証券アナリスト資格有。京都大学工学部卒。 ・"超わかりやすいファンダメンタルズ解説” を目指して2021年よりSNS配信開始。 →詳細:「【自己紹介】Nyaoって何者?投資ファンドで働いてたってほんと?」
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まずは前提知識のおさらい
CPIってどんな指標なの?
指標の意味と見方についてはこちらから
→CPI
※このブログでは専門用語にリンクをつけてその先で解説しているのでぜひご活用ください
CPI(22’8/10)結果の概要は?
指標結果とマーケットの反応
予想値も下目線でしたが、それを更に下回る結果に。
これを受けて急激なドル売り展開に。
ドル円は一気に3円近く下がりましたね。
ドル売りの背景は?
端的に言えば、
9月FOMCでの+0.75%利上げへの期待後退ですね。
現在の米国のFF金利水準が2.25%-なので、
+0.75%利上げを期待する人たちが減っている(52%→31%)のがわかると思います。
(その分、+0.50%利上げ期待が高まってますね。)
これがドル売りの主因ですね!
【あわせてチェック!】
「直近のFOMC(22'7/27開催)とFRBの今後の方針について」
CPI結果の中身についてみていこう!
重要そうなポイントだけ箇条書きしていきます。
(→)以下はNyaoの補足説明っす!
CPI総合、総合(コア)
- CPI総合は横ばい。
前月比エネルギー急落が他の物価上昇を相殺する形に。(左グラフ) - 食品・エネルギーを除いたコア指数は若干の上昇を見せるも、
過去3か月の伸び幅と比較すると鈍化(右グラフ)
- 個別要因を見ると、エネルギーの他にも、
中古車、衣服、輸送(主に航空運賃)は対前月で下落。
→CPIコアの下落の主因はこれら。特に航空運賃と中古車の下落が大きい。
食品・エネルギー
- 食品価格は対前年同月で+10.9%上昇。
1979年5月期以来最大の上昇率。
対前月では7か月連続での+0.9%以上の上昇。(下図左)
(今月は飲料、特にノンアルやコーヒーがよく伸びた。) - エネルギー価格低下の主因は、
ガソリン価格の低下・天然ガス価格上昇の鈍化。
→リセッション懸念が発端であり、追加の地政学的イベントの浮上などない限り
しばらくは鈍化傾向継続か。
住宅
- 住宅価格と家賃は上昇中。家具も上昇中。
(CPIコアの上昇率の約40%を占める。)
→FOMC(22’7/27)では住宅販売は低調との報告有。
米ISM非製造業(22’8/3)の調査でも住宅購入者の負担増として表れており、
今後のCPIコアにおいても減速の兆しが表れるか注目していく。
自動車
- 自動車価格は、新車はじわじわと上昇継続。中古車は下落へ転じる。
→22年7月も米国では過去最高の平均販売価格更新中(6月時点で約4.6万ドル=約620万円)。
加えて、過去最低のインセンティブと在庫日数(7月は24日。15か月連続で30日を下回る)
引き続き需要が底堅いことが確認できる。
(出所:LMC Automotive 2022年6月自動車市場月報(グローバル) – 自動車産業ポータル マークラインズ (marklines.com))
→中古車価格については、直近価格上昇が鈍化・減速しているものの、
水準としては引き続き相当高い。
→自動車は今後も短期的にはサプライチェーン問題の解消を背景とした需要増、価格上昇が予想(米ISM製造業でも入荷遅延の改善が見れる)
一方で利上げ負担は既に相当重くなっており、数か月後には需要は冷え込み、価格も頭打ち感が出てくるか。住宅同様に動向注視。特に中古車価格の動意。
この日のCPI結果を受けたFRBメンバーの発言
総じてタカ派コメント。
これを受けてドルは8/10深夜に買戻し。
【エバンス シカゴ連銀総裁の発言(22'8/10)】 ・インフレは受け入れ難いほど高い。今回の結果は良好。 ・23年に向けて利上げを行う。 ・FFレンジ予想:22年末は3.25-3.50%、23年末は3.75-4.00% ・リセッションは想定していない。
【カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(22'8/10)】 ・今日のCPI結果は自身の利上げに対する姿勢を変えるものではない。 ・年末までに3.90%、23年末までに4.40%のFF金利を望む。 ・CPIは引き続き高水準。FRBが利下げとの考えは時期尚早。
指標前後のNyaoのトレード
基本的には今週の投資戦略で解説した通り。
この残ポジについてはこの後の急落で建値乙。
この時のドル円の上昇材料は、
①FRBタカ派姿勢継続
②米リセッション懸念先延ばし
今回のCPI悪化で①が崩れる可能性を懸念しての急落でしたが、
NY時間帯のFRBメンバーの発言でなんとか持ち直しましたね。
(発言の中で引き続き②についても完全否定。)
翌日も拾いなおし。
こっちも残ポジは建値乙。
PPI結果出る前には一度ポジションクリアに。
(先週からホールドしている長期ポジのみホールド)
今後のドル円のトレード方針
今週の投資戦略の通り、基本的には押し目買いスタンス継続。
一方で8/11発表のPPIと8/12のミシガン大の結果が立て続けにインフレ低下が見えた場合、
FRBタカ発言に変化がでないか?は引き続き要注意。
今回のCPI結果の原因みると、どれも同様に低下が予想されますね。
(ということで一旦指標前はいつもポジクリアにしています。)
また次回FOMCに向けて、8月分CPIでの住宅・自動車価格の変遷も警戒。
インフレピークアウトの兆しを掴んでいきたい。
まとめ
はい!ということで本日の内容は以上です。
今回のCPI結果と今週の投資戦略について
簡単にご理解いただけたのではないでしょうか?
ということで、、
この記事をご覧になった方は
ぜひぜひお待ちしております(結局最後は宣伝かいっw)
ってなわけで、それではまたお会いしましょう♪
See You(‘ω’)
文責:Nyao
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