「今後、この方針で金融政策やっていきます!」と中銀が宣言するときの文言のこと。
主に金融緩和、利下げ局面で使われることが多いです。
そして宣言内容は「未来」「時間」に関わることが多いです。
例)「あと10年間は金融緩和続けます」みたいな。
ではなぜ中銀はそんな宣言をする必要があるのか?
FXトレードに関わるところなので見ていきましょう。
実はこのフォワードガイダンス、最初に始めたのは日銀。
2018年7月、強力な金融緩和を継続していく趣旨を市場に伝えるために導入。
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「日銀の金融政策はどんな方針?量的・質的金融緩和って何?」
そもそもフォワードガイダンスとは、
利下げや買いオペなどの伝統的な金融政策を駆使しても、
これ以上緩和効果を発揮できないときに使うもの。
例えば金利がゼロ付近で、もう利下げの余地がない場合などに、
「この政策をあと10年続けます!」とかを声明文などの公式の書面で
中銀が宣言することで
「なんだ。あと10年金融緩和続くなら、しばらく低金利だから
今の内に融資受けて新規ビジネス始めよう」
などと企業が新規投資に舵を切るためのきっかけに使うんです。
これは家計の住宅ローンのケースでも同じようなことが言えます。
こうして緩和効果をより強力なものとすることで需要を喚起し、
インフレ率上昇につなげていこうというのが現在の日銀の狙い。
(うまくいってないけど)
その後、欧米や他国の中銀もフォワードガイダンスを採用するようになり、
市場とのコミュニケーション手段として活用されることが多いですね。
【あわせてチェック!】
「ECBがフォワードガイダンスを白紙に戻した話」
「FRBがフォワードガイダンスよりデータ重視の政策に舵をきった話」
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