どーも!Nyaoです!
先日解説した5/21開催の オーストラリア総選挙 。
【前回の記事】 オーストラリアの政党の基礎、直近の選挙結果についてはこちらの記事もご参考あれ →「【最新予想】どうなる豪選挙!為替相場への影響は?豪と中国の密接な関係についてもわかりやすく解説!」
結果は 労働党の勝利 ということで
9年ぶりの 政権交代 となりましたね!
この記事では、今回の政権交代を受けての、
今後の政策方針などの注目点について整理・解説していきたいと思います!
今回も 初心者の方でも楽しく読んでいただけるように 、
たとえ話や基礎的な用語の解説も交えながら丁寧に解説していきますので
ぜひ最後まで読んでくださいね!
ヒュウィゴー♪
【Nyaoのプロフィール】 ・資産運用会社、投資ファンドでアナリスト経験5年。 ・証券アナリスト資格有。京都大学工学部卒。 ・"超わかりやすいファンダメンタルズ解説” を目指して2021年よりSNS配信開始。 →詳細:「【自己紹介】Nyaoって何者?投資ファンドで働いてたってほんと?」
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労働党が勝ったってことで、もう決まりなの?
主要2政党の戦い、保守連合(前の政権)vs 労働党(新政権)については
労働党の勝利で確定!
【あわせて読みたい記事】 「労働党?保守連合?何が違うの?」って方はこちらの記事を先に読んでね! → 「【最新予想】どうなる豪選挙!為替相場への影響は?豪と中国の密接な関係についてもわかりやすく解説!」
ただ問題点も残ってる。
22年5/24時点の情報だけど、労働党は単独過半数は取れていない。
下の表をみてほしい。
労働党はオーストラリアの下院(日本でいう衆議院みたいなの)の
議席の 過半数獲得 を目指している。
一般的な多数決と同じイメージで大丈夫。
色んな決め事をするときに、身内で過半数抑えておけば
反対派に邪魔されることはない。
円滑な運営ができるようになる。
全体の議席数は151議席なんで、過半数には76議席必要。
けど5/24時点で労働党は74議席。まだ足りてない。
そんな場合はどうするか?
別の政党と手を組めばいいじゃない!でも問題が・・・
そう、足りない分は他の政党と手を組んでクリアすればいい。
日本の自民党もよく公明党と組んでたし。
じゃあどの政党と組むか?
ということでもっかいこの図をみてほしいけど
ライバルの保守連合は論外なんで、その次の “緑の党” になりそうってわかる。
緑の党って名前がなんか胡散臭いけど名前の通り、
環境を守ろうぜ!!って思想の政党。
けど思い出してほしい。
オーストラリアの主な貿易品がなんだったかを・・・
輸出(1)鉄鉱石(32.0%) (2)石炭(12.0%) (3)天然ガス(10.0%)
(2020年、財・サービス 出典:外務貿易省統計)
輸入(1)乗用車(6.4%) (2)精製油(5.4%) (3)通信機器(5.0%)
あかんやん!!
燃やしたら二酸化炭素でるもんばっかり!
地球温暖化協力隊か??ってぐらいCO2排出側に加担してもうてる。
緑の党と仲良くやってけるんか不安しかない。
新政権の主な政策は?
直近で解決せなあかん問題は以下の通り。
新政権(アルバニージー首相)にはこれらの解決が求められる。
- 環境対策どないすんねん?問題
- 中国との関係どないすんねん?問題
- インフレどないすんねん?問題
現時点でアルバニージーさんが打ち立ててる政策方針をまとめていこう。
注目ポイント1:環境変動問題への対策
前述の緑の党と仲良くするケースなんかは特にこの点がポイントに。
モリソン政権と比べて環境対策は積極的にならざるをえんでしょうな・・・
鉄鉱石や石炭なんかへの政府支援が減ると貿易収支は悪化が予想。
けど為替的には悪いことばっかりじゃあない。
この方をご存じだろうか。
スーパー環境サイヤ人として有名なグレタさん。
この方が「石炭は悪だ!」と発言しだすと豪ドルが売られる傾向があるのです・・・
2021年11月にグラスゴーで開催されたCOP26。
【あわせて読みたい記事】
「COPって何?えぐいほど簡単に解説!」についてはこちらの記事をご参照(※準備中)
この時、グレタさんがグレ・・・暴れまわったわけやけど
この手前ぐらいから豪ドルがめっちゃ売られてるのが分かると思う。(図の赤丸)
こうした要因が一つ減ると思えば、少しはポジティブに考えられるかもしれない。
注目ポイント2:対中関係への対策
前回記事でも解説したけど、労働党は過去にやらかした経緯があって、
親中派のイメージを払拭せなならんのです。
【あわせて読みたい記事】 「労働党は過去に何をやらかした?」についてはこちらの記事を先に読んでね! → 「【最新予想】どうなる豪選挙!為替相場への影響は?豪と中国の密接な関係についてもわかりやすく解説!」
ということで、対中戦略という意味では
前政権のモリソンさん同様に、厳しく接していくことが予想されます。
実際に5/24に日本で開催されたQuad(クアッド、日米豪印戦略対話)にもアルバジーニーさんは首相として参加してるしほぼ間違いなさそう。
【あわせて読みたい記事】 「クアッドって何?えぐいほど簡単に解説!」についてはこちらの記事をご参照(※準備中)
【あわせて読みたい記事】 中国経済を見ていく上で重要な指標「ローンプライムレート」とは? →「LPR(ローンプライムレート)って何?中国人民銀行の金融政策ようわからん!って人向け。超分かりやすい解説」
注目ポイント3:インフレ問題への対策
22′ 4/27発表の豪CPI( 消費者物価指数 )は+5.1%(コア指数は+3.7%)と
21年ぶりの高い伸び率を記録。
【あわせて読みたい】 「CPIとは? 消費者物価指数 とは?」
主要因は不動産価格の高騰、原油高からくる自動車燃料費の値上がりなど。
それを受けて5/3 の理事会でRBA(豪中央銀行)は市場予想を上回る
+0.25%の利上げ(0.10%→0.35%)を発表して豪ドルに注目が集まったけど、
政府としてはどういった対策を考えているのか?
薬の値段を下げたり(政府が決めれる)
最低賃金を引き上げたり
などを検討中。
簡単に言えば、物の値段を下げて、給料を上げて
国民の負担を減らそうとしている。(ええ国や・・・)
けど特に後者は2つの問題を抱えてる。
一つ目の問題点は下の動画でも解説してるけど、
給料が増える→物の消費が増える→物価が上がる って流れが発生するってこと。
もう一つの問題点は、
給料が増える→企業の負担が増える→売値に価格転嫁→物価が上がる って流れになるってこと。
もしくは、企業の負担増える→利益が減る→豪経済の成長力が落ちる のパターンもあり得る
結局長期的に見れば
インフレにつながるやんー、豪経済にとってよくないやんー
って方策なんですよね。実に悩ましい。
まとめ
本日の内容は以上です。
オーストラリアの政権が労働党に変わって何が変わるのか、
なんとなく伝わったと思います!
今後の豪ドルの戦略を考える上での参考にしていただきたいですね!
ということで、、
この記事をご覧になった方は
ぜひぜひお待ちしております(結局最後は宣伝かいっw)
ってなわけで、それではまたお会いしましょう♪
See You(‘ω’)
文責:Nyao
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